2026年、ついに大エジプト博物館(GEM)が全面開業し、エジプト旅行への注目度が過去最高潮に達しています。しかし、ニュースで耳にするのは「記録的な円安」や「現地物価の高騰」といった不安な言葉ばかりではないでしょうか。憧れのピラミッドやナイル川クルーズを楽しみたいけれど、予算が読めずに予約を躊躇している方も多いはずです。この記事では、航空券からチップ代に至るまで、2026年のリアルな相場を徹底調査し、標準的な5泊8日のエジプト旅行にかかる総費用をシミュレーションします。
記事を読むことでわかること
- 2026年の物価と円安を反映した、5泊8日旅行の現実的な総予算
- エジプト航空(成田発)や経由便の最新相場と節約のポイント
- カイロとルクソールで異なる移動手段(Uber vs タクシー交渉)の注意点
- 大エジプト博物館やピラミッド内部など、主要観光スポットの最新入場料
航空券と宿泊費:旅の予算の大半を占める固定費
エジプト旅行の総額を左右する最大の要因は、日本からの移動費と滞在拠点となるホテルのグレードです。2026年は燃油サーチャージや現地の宿泊税も変動しており、数年前の感覚で予算を組むと大きく足が出てしまう可能性があります。まずはベースとなる固定費について解説します。
日本からカイロへの航空券相場と選び方
2026年現在、日本からカイロへの直行便はエジプト航空が運航していますが、発着は主に「成田空港」となります。直行便は移動時間が約14時間と短いのが最大の魅力ですが、往復の航空券代はエコノミークラスで25万円から35万円程度と高止まりしています。一方、ドバイ経由のエミレーツ航空やドーハ経由のカタール航空などの乗り継ぎ便(成田・羽田・関空発など)を利用する場合、所要時間は20時間以上かかりますが、時期によっては18万円から25万円程度に抑えられるケースもあります。燃油サーチャージ込みの総額で考えると、最低でも20万円、快適さを求めれば30万円弱を見積もっておく必要があります。
ホテルのグレード別料金とエリアの選択
カイロ市内のホテル料金は、ドル建てで見ると数年前と大きく変わりませんが、円安の影響で日本円換算額は跳ね上がっています。ギザのピラミッドが見える高級ホテル(マリオット・メナハウスなど)に宿泊する場合、1泊あたり1室5万円から10万円以上が必要です。一方、タハリール広場周辺やダウンタウンの中級ホテルであれば、1泊1万5000円から2万5000円程度で清潔な部屋を確保できます。5泊する場合、中級ホテル利用で約10万円、高級ホテル利用で約30万円と、宿泊費だけで20万円以上の差が生まれます。
ビザ取得費用と支払いの注意点
エジプト入国にはビザが必須です。2026年時点での観光ビザ(シングルエントリー)の取得費用は25米ドルです。日本円に換算すると、為替レートにもよりますが約3,800円から4,000円程度となります。カイロ国際空港の到着ロビーにある銀行カウンターで取得するアライバルビザが一般的ですが、ここではクレジットカードが使えないトラブルが散見されるため、必ず25ドル分の現金を日本から持参する必要があります。お釣りがないよう、小額紙幣を含めて準備するのが鉄則です。
観光とアクティビティ:値上げが続く入場料の実態
2025年から2026年にかけて、エジプト観光省は主要遺跡の入場料を大幅に改定しました。特に「外国人観光客価格」の上昇率は著しく、主要スポットをすべて回ると入場料だけで数万円規模になります。ここは「せっかく来たのだから」と財布の紐が緩む部分ですが、事前に正確な額を知っておくことが重要です。
ギザのピラミッドと大エジプト博物館の予算
エジプト観光のハイライトであるギザのピラミッドエリアへの入場料は700エジプト・ポンド(約2,300円)、クフ王のピラミッド内部への入場は1,500エジプト・ポンド(約5,000円)となっています。また、全面開業した大エジプト博物館(GEM)の入場料は1,450エジプト・ポンド(約4,800円)です。この2箇所を訪れ、ピラミッド内部にも入るだけで、1人あたり約1万2,000円以上がかかります。これらは原則クレジットカード払いのみ対応となっているため、海外利用可能なカードの携行が必須です。
ルクソールやその他の遺跡にかかる費用
カイロから足を伸ばしてルクソールを訪れる場合、さらに費用が加算されます。王家の谷の入場料は750エジプト・ポンド(約2,500円)ですが、ツタンカーメンの墓などの特別墓は別料金です。特にネフェルタリの墓(王妃の谷)は2,500エジプト・ポンド以上(約8,500円以上)と非常に高額です。カルナック神殿やルクソール神殿もそれぞれ入場料がかかるため、ルクソール観光を1日行う場合、入場料だけで1万5,000円から2万円程度の予算を見ておくのが賢明です。
国内移動費とエリアによる手段の違い(Uber vs タクシー)
カイロからルクソールやアスワンへの移動には国内線を利用するのが一般的で、往復で約2万円から3万円かかります。注意したいのが市内の移動手段です。カイロ市内では配車アプリの「Uber」が非常に便利で安価(数百円〜)に使えますが、ルクソールやアスワンなどの南部都市ではUberがほとんど機能しません。南部では流しのタクシーや馬車との価格交渉、あるいはホテルでのカーチャーターが必要となり、カイロよりも移動費が高くなる傾向があります。1日観光で車をチャーターする場合、5,000円から1万円程度の予算が必要です。
食費・雑費と総額シミュレーション
航空券やホテル以外にも、現地での食事や水、そしてエジプト特有の文化である「バクシーシ(チップ)」にお金がかかります。これらを総合し、最終的な旅の総額を算出します。
1日あたりの食費と飲料水代
エジプトの食費はピンキリです。街中の食堂で国民食「コシャリ」を食べれば1食300円程度で済みますが、観光客向けのレストランやホテルで夕食をとる場合、アルコールを含めると1人5,000円から8,000円はかかります。また、エジプトは乾燥しており酷暑のため、水の購入が欠かせません。観光地価格のペットボトル水は日本と同じかそれ以上の価格になることもあります。5泊8日の全食事代として、質素に済ませても2万円、リッチに過ごせば5万円程度を見積もる必要があります。
チップ(バクシーシ)と通信費の予備費
日本人が最も苦手とするのがチップです。ホテルのポーター、トイレの掃除係、観光地のガイド、ドライバーなど、あらゆる場面で小銭が必要になります。1回あたりは数十円から数百円ですが、旅行全体では数千円になります。また、現地でインターネットを使うためのSIMカード購入やWi-Fiレンタル費用として3,000円から5,000円程度が必要です。これらを含めた「現地雑費」として最低1万円は財布に入れておくべきです。
【結論】5泊8日の総費用シミュレーション結果
以上の項目を合算すると、
2026年のエジプト旅行(5泊8日、中級ホテル利用、主要観光地網羅、お土産代込み)の総費用は
以下のようになります。
- 航空券(燃油込): 230,000円
- 宿泊費(5泊): 100,000円
- 現地交通費(国内線込): 40,000円
- 観光・入場料: 35,000円
- 食費・雑費・チップ: 35,000円
- ビザ・保険等: 10,000円
合計:約450,000円
これはあくまで「標準的」なプランであり、高級ホテルに泊まったり、ガイドを雇ったりすれば60万円を超えてきます。逆に、乗り継ぎ便を利用し、安宿に泊まり、入場料の高い施設を絞り込めば35万円前後まで抑えることも可能ですが、2026年の現状では「最低でも35万円、安心安全に楽しむなら50万円」が目安と言えるでしょう。
まとめ
2026年最新のエジプト旅行費用シミュレーションの要点をまとめました。
- 5泊8日のエジプト旅行総額の目安は約45万円からである
- 直行便(エジプト航空)は主に成田発着であり、30万円前後が相場
- 乗り継ぎ便なら20万円前後まで抑えられる可能性がある
- ホテルは中級クラスでも5泊で10万円程度を見込む必要がある
- 観光ビザ代は25米ドルで、現金の米ドル準備が必須である
- ギザのピラミッドエリア入場料は約2,300円に値上がりしている
- クフ王のピラミッド内部入場は約5,000円と高額である
- 大エジプト博物館(GEM)の入場料は約4,800円である
- ルクソールまで足を伸ばすなら国内線費用往復約3万円を追加する
- ネフェルタリの墓など特別墓は入場料だけで8,000円を超える
- 主要観光地のチケット購入にはクレジットカードが必須である
- カイロ市内移動はUberが推奨され、ぼったくり回避に有効である
- ルクソールなどの南部都市ではUberが使えないため、タクシー交渉が必要
- 食事はローカル店なら安いが、観光客向けレストランは日本並みかそれ以上
- 水分補給の水代は観光地価格になるため多めに見積もる
- チップ(バクシーシ)用に小額紙幣を常に確保し、総額数千円を見る
- 円安の影響で、ドル建てサービスの日本円支払額が増加している
- クレジットカード決済時は為替手数料も考慮に入れる必要がある
- 節約するなら航空券の早期予約とホテルのランク調整が効果的
- 予算オーバーを防ぐため、絶対に行きたい場所の優先順位を決めておく
数字を見ると「高い!」と感じるかもしれませんが、エジプトにはその金額を払ってでも見る価値のある、人類の宝が存在します。一生に一度の体験と考えれば、この投資は決して無駄にはなりません。しっかりと資金計画を立てて、安心で充実したエジプトへの旅を実現させてください。あなたの旅が素晴らしいものになりますように。
※【参考】日本円への換算目安(2026年2月現在)
1エジプト・ポンド(EGP) ≒ 約3.3円
1米ドル(USD) ≒ 約155円
※為替レートは日々変動します。予算見積もりの際は、カード手数料等を含め少し余裕を持ったレートで計算することをおすすめします。

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