古代遺跡の宝庫であり、多くの旅人にとって憧れの地であるエジプト。一生に一度は訪れたいと願う一方で、日本からの距離や広大な国土を前に「一体何日あれば満足に回れるのか?」と悩む方は少なくありません。
特に2026年現在、エジプトの観光事情は「完全キャッシュレス化」や「大エジプト博物館(GEM)の部分公開」など、過渡期ならではの複雑な状況にあります。ガイドブックの情報が追いついていないことも多いため、最新の公式情報を踏まえた計画が不可欠です。
この記事では、エジプト観光・考古省の最新ルールに基づき、必要な日数、費用感、そして2026年のリアルな観光事情を徹底解説します。
記事を読むことでわかること
- エジプト旅行の目的別に必要な最低日数と理想的な滞在日数
- 2026年現在の物価・入場料高騰を反映したリアルな予算感
- 大エジプト博物館(GEM)で見られるエリアと見られないエリア
- 主要観光地で導入された「完全キャッシュレス」の注意点
エジプト旅行の日数は目的で決まる!3つのモデルプラン
エジプトは日本の約2.7倍という広大な面積を持ち、観光スポットがナイル川沿いに点在しています。「どこまで行きたいか」によって必要な日数は劇的に変わります。ここでは代表的な3つのパターンを紹介します。
弾丸で行く「3泊5日~4泊6日」:カイロ集中型
とにかく休みが取れないけれど、ピラミッドの雰囲気だけは味わいたいという方向けの最短プランです。日本からカイロへの直行便(エジプト航空)などを利用すれば、最短でこの日数でも渡航可能です。
このプランの中心は首都カイロとギザ周辺です。到着翌日にギザの三大ピラミッドとスフィンクスを見学し、話題の大エジプト博物館(GEM)、そしてハーン・ハリーリ市場でのショッピングを詰め込みます。
ただし、ルクソールの神殿群やアブ・シンベル神殿へ行く時間は物理的に確保できません。「ピラミッドが見られれば満足」という割り切りが必要です。
王道を楽しむ「6泊8日」:ナイル川の至宝を巡る
最も一般的で、旅行会社のツアーでも頻繁に見かけるのがこの日程です。カイロだけでなく、古代エジプトの都があった南部(上エジプト)まで足を延ばすことができます。
カイロ観光に加え、国内線や寝台列車を利用してルクソールへ移動し、王家の谷やカルナック神殿を見学する余裕が生まれます。さらに、アスワンまで足を延ばし、アブ・シンベル神殿まで行程に組み込むことも、タイトなスケジュールならば可能です。
古代遺跡の迫力とナイル川の風景の両方を楽しめるため、初めてエジプトを訪れる方の8割以上がこの日数を選択する傾向にあります。
完全網羅する「8泊10日以上」:ナイル川クルーズとゆとり旅
エジプトの魅力を余すことなく体験したいなら、10日間が理想的です。この日数があれば、ルクソールからアスワンまでの「ナイル川クルーズ(通常3泊4日)」を旅程に組み込むことができます。
クルーズ船に宿泊しながら、コム・オンボ神殿やエドフ神殿など、陸路ではアクセスの難しい遺跡に立ち寄れるのが最大の魅力です。移動自体が観光になるため、体力的にも比較的楽な旅となります。
2026年エジプト旅行の費用と予算の現実
2022年以降の急激なインフレを経て、2026年の観光料金は以前とは別物になっています。また、支払い方法にも「公式な変更」があるため注意が必要です。
観光ビザと航空券の相場
日本国籍の場合、観光目的での入国にはビザが必要です。2026年現在、カイロ国際空港到着時に取得できるアライバルビザ(Visa on Arrival)は25米ドルです。取得カウンターでは現金(米ドル)での支払いが一般的ですので、到着後すぐに使えるよう25ドルを用意しておきましょう。
航空券については、燃油サーチャージや為替の影響によりますが、成田発着のエコノミークラスで往復14万円〜25万円程度が目安となります。
入場料は「完全キャッシュレス」が公式ルール
最も重要な変更点です。エジプト観光・考古省の方針により、ギザのピラミッド、カルナック神殿、エジプト考古学博物館、シタデルなど、主要な観光スポットのチケット売り場は「現金不可・クレジットカード払いのみ」となっています。
「エジプトだから現金だろう」という思い込みは危険です。チケット売り場で現金しか持っておらず、入場できないトラブルが多発しています。VISAやMastercardなど、タッチ決済対応のクレジットカードを必ず複数枚用意してください。 ※入場料の目安:主要遺跡は日本円換算で2,000円〜数千円(ネフェルタリの墓などは高額)と、インフレにより上昇傾向です。
ツアー代金の目安
旅行会社のパッケージツアーを利用する場合、2026年の相場としては、5日間の弾丸ツアーで20万円〜30万円台、8日間の充実プランで40万円〜60万円台、ナイル川クルーズを含む高級プランでは60万円以上が一般的になっています。個人手配は難易度が高いため、初心者はツアー利用が無難です。
2026年に訪れるべき理由と知っておくべき最新ルール
これから計画を立てる方が押さえておくべき、2026年ならではの事情やルールについて解説します。
大エジプト博物館(GEM)の公開状況を正しく知る
ギザの大エジプト博物館(GEM)は、2024年10月から「メインギャラリー(Main Galleries)」の試験公開(Trial Operation)を開始しています。これにより、広大な展示室の大部分を見学できるようになりました。
ただし、目玉である「ツタンカーメン・ギャラリー」と「太陽の船博物館」については、グランドオープンの式典まで公開が保留されている可能性があります。 2026年の旅行においては、「GEMですべてが見られる」と思い込まず、「ツタンカーメンは旧博物館(タハリール)にあるか、GEMに移送中か」を直前に公式サイトで確認する必要があります。
GEMのチケット予約や最新ニュースは、以下の公式サイトから確認できます。 ・大エジプト博物館(GEM)公式サイト:https://visit-gem.com/
「GEM(メインギャラリー)」と「旧エジプト考古学博物館(ツタンカーメンなど)」の両方を回るスケジュールを組むのが、2026年の最も賢い攻略法です。
ベストシーズンと服装の注意点
エジプト旅行のベストシーズンは、暑さが和らぐ10月から翌年3月頃です。特に12月から2月は過ごしやすく、観光に最適です。逆に6月から8月は気温が40度〜50度近くになることもあり、屋外の遺跡観光は命に関わるほど過酷です。
また、女性の服装については、肌の露出(ミニスカート、ショートパンツ、タンクトップなど)は避けるのがマナーです。
「チップは現金、チケットはカード」の二刀流
チケット購入は「完全カード決済」ですが、トイレの利用、荷物運び、ドライバーへのチップ(バクシーシ)には現金が必須です。
現地のエジプトポンド、または米ドルの1ドル紙幣が非常に重宝します。日本出発前に、1ドル紙幣を数十枚単位で多めに両替して持参することを強くおすすめします。
まとめ
- エジプト旅行の日数は「どこまで行くか」で決まる。
- 「3泊5日」はカイロ・ギザ周辺のみの弾丸プラン。
- 「6泊8日」が王道で、ルクソール・アブシンベルまで行ける。
- 「8泊10日以上」あるとナイル川クルーズを楽しめる。
- アライバルビザ代は25米ドル(公式価格変更なし)。
- ビザカウンターでは現金(米ドル)払いが推奨される。
- 主要観光地のチケット売り場は「完全キャッシュレス(現金不可)」。
- クレジットカード(VISA/Master)は必携アイテム。
- 大エジプト博物館(GEM)は「メインギャラリー」が公開中。
- GEM公式サイト(https://visit-gem.com/)で最新情報を確認する。
- ツタンカーメンの展示場所(GEMか旧博物館か)は直前に要確認。
- 2026年は「GEM」と「旧考古学博物館」の両方を回るのが確実。
- 航空券は往復14万円〜25万円程度を見込む。
- インフレにより現地物価・入場料は上昇傾向にある。
- チップ(トイレ・荷物)用に1米ドル紙幣を大量に用意する。
- ベストシーズンは10月から3月の涼しい時期。
- 夏場(6月〜8月)は40度を超え、観光には不向き。
- 女性は肌の露出を控えた服装を心がける。
- ツアー代金相場は8日間で40万円〜60万円程度。
- 初心者は個人手配よりツアーか送迎付きプランが安心。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 変化の激しいエジプトですが、その分、今しか見られない景色や発見があります。公式ルールをしっかり押さえて、トラブルのない素晴らしいエジプトの旅を楽しんできてくださいね!
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